ケニア南東部で武装勢力がイタリア人援助活動家を誘拐

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2018年11月20日夜ソマリア南部を拠点として活動を続けている武装勢力アル・シャバーブと見られる武装集団がケニア南東部チャカマでゲストハウスを襲撃しました。この攻撃により子供を含む5名が負傷し、23歳のイタリア人援助活動家を誘拐されています。

事件が発生したChakamaのおおよその位置。モンバサから北へ約100キロ、マリンディから西へ約60キロ強の小さな村。

現時点で犯行声明等は出ていません。また犯人グループの目的が金銭なのか、政治的な意図があるのか等も不明です。目撃証言からは犯人グループはソマリ語を話しており、AK47等で武装していたとのこと。欧米人が事件現場周辺で誘拐もしくは殺害されるような類似の事案は2011年や2012年以降6年半ぶりの発生です。

今回誘拐されたのは現地でケニア人孤児らを支援するAfrica Milele Onlusのメンバーとして活動していたシルヴィア・ロマーノさんとのこと。現時点で彼女の行方は分かっておらず、ケニア警察が捜査を継続しています。

日本政府外務省は今回事件が発生したキリフィ郡を含む周辺地域に対し「レベル1:十分注意してください」の危険情報を設定していました。ただし、在ケニア日本大使館は本事件発生を受け、「当地にやむを得ず訪問する際には、最新の情報の入手に心がけてください」とのメールを滞在中の日本人に配信しています。

2020/05/11 : 追記 ケニアでの誘拐事件被害者が解放されました。

ケニアでの誘拐事件被害者の解放

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