2019年11月28日イタリア警察は同国内で一斉捜索を行い、19名の極右思想の持ち主を逮捕、武器や爆発物を押収したと発表しました。
南部シチリア島の治安当局者によれば、今回の摘発対象者はネオナチ思想に基づく政党設立を目指していた関係者とのこと。中心人物は北部パドバを拠点としていた50代の女性であり、他にも複数の女性が逮捕されています。
2019年版グローバルテロリズムインデックスの報告書によれば極右思想に基づくテロによる被害が前年比50%増となっています。世界全体で見れば、イスラム過激派や国家内の分離派等によるテロ被害に比べ被害者数が少ないものの、その影響が拡大傾向であると言えます。今回のイタリアでの摘発も極右勢力が武器や弾薬を確保し、死者を伴うテロの実行可能性を示唆するものと言えます。
イタリアでは本年7月にも北部トリノ付近で極右武装勢力の摘発の際、大量の武器、弾薬が押収されています。