2024年10月下旬からカメルーン最大都市ドゥアラ市内で「Microbes」と称されるギャング集団による犯罪が凶悪化、増加しています。薬物組織等にも関連のある若者らの暴力集団が殺人や強盗を繰り返しているとの報告があり、現地日本国大使館も注意を呼び掛けています。
Microbesはフランス語で「微生物」を意味する言葉です。若者を中心として暴力行為、略奪行為で生業を立てる一団を指す言葉として現地で使われていますが、彼らの出自や組織構造などは明確にはなっていません。指揮命令系統がはっきりしていないこともあり、治安当局が摘発、捜査を十分に行えていないという課題もあり、直近ドゥアラ市及びその周辺で住民への襲撃、住居の占領、殺人等が増えています。
11月13日には夜徒歩で帰宅中だった現地在住の外国人女性が金品を強奪された上で刺殺される事案も発生しており、その標的も拡大している可能性が示唆されています。現地治安当局は夕方6時~翌朝6時までバイクでの移動を禁止し、犯罪組織の活動を抑止しようと試みておりますが、効果は十分とは言えません。現時点ではドゥアラ市近辺で夜間の外出を避ける、徒歩移動を避ける、高価な金品を携行しない、といった対策をおススメします。