2025年7月26日カメルーン選挙管理委員会は10月に予定される大統領選挙の立候補者リストを発表しました。2018年選挙では次点だった有力候補カムト氏が立候補を認められていません。今後同氏の支持者が抗議活動を行う可能性や、立候補者の政治活動などに伴う集会が予想されます。群衆への不用意な接近はおススメしません
カメルーンでは現職ポール・ビヤ大統領が通算7期大統領を務めており、極めて長い間権力を維持しています。現在92歳のビヤ氏は10月12日の選挙にも立候補しており、今回選挙管理委員会が発表した13名の候補者の中に共産系政党MANIDEM(新独立民主主義アフリカ連合)のカムト氏の名前がなかったことでビヤ氏の8選可能性が高まったとの指摘があります。選挙管理委員会はカムト氏の立候補を認めなかった理由を明らかにしていません。
現在首都ヤウンデ市内では選挙管理委員会本部周辺および幹線道路に通常よりも多くの警官が配置されており、警戒が高まっています。カムト氏の支持者らの抗議活動に加え、今般立候補が認められたビヤ氏を含む各候補者の選挙運動に関連して群衆が大勢集まる可能性が高く、状況によっては警官隊や他の候補者支持者らとの小競り合い・衝突が発生する可能性も否定はできません。首都ヤウンデやドゥアラ等主要都市部に滞在中の方は不用意に群衆や警官隊の集結地点に近づかないようご注意下さい。