エチオピア首都でのテロ警戒態勢

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2020年11月8日、エチオピア警察は公式フェイスブックページにて首都アジスアベバでテロを計画していたとして160名以上を逮捕したと発表しました。同発表によれば北部ティグライ州を拠点とする武装グループ(TPLF)によるアディスアベバを標的としたテロ攻撃計画があったとのこと。銃や手りゅう弾等355個と弾薬14000発も押収したとされています。

また、同日アビィ首相は同国の治安維持に関係する陸軍参謀長、諜報部の司令官及び外務大臣の交代を発表しています。

 

 

エチオピアでは11月3日以降、北部ティグライ州を中心として地元指導者層及び武装勢力とエチオピア軍の間で激しい衝突が発生しています。ティグライ州上空の飛行禁止命令が発令されている他、現地の通信も遮断されており、実際の戦闘状況、被害状況等最新の情報を把握することすら極めて困難となっています。

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エチオピア北部、中央政府への反感が強いとされるティグライ州の位置(BBCのウェブサイトよりキャプチャ)

 

日本政府はもとより、英、米、豪各国政府もエチオピア滞在中の自国民に対し、ティグライ州に近づかないよう、また普段以上の警戒を怠らないよう注意を呼び掛けています。

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