ケニア首都警察官による無差別銃撃事案

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2021年12月7日ケニア首都ナイロビで警察官による無差別銃撃事件が発生し、6人が死亡しました。警察官は最初に自宅で妻を射殺した後、無差別に5人を射殺、犯人はその場で自殺しており、事件の動機は分かっていません。

 

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事件後警察に抗議する市民らに対し催涙弾を放つ警察官(Reutersのウェブサイトよりキャプチャ)

事件が起こった現場近くの住民は、警察官の暴力に抗議し、道路のタイヤに火をつける行為に及んでいます。

ケニアでは2022年8月に総選挙が行われます。2007年には大統領選後、同国各地で暴動が発生し、1000人以上の死者が出るなど、国内治安が悪化しました。今後、来年に向けた選挙活動が活発化することに伴い今回のような政治や行政に対する不満が選挙活動と結びついた場合、大規模な抗議集会や政治的行進などにつながる可能性は否定しきれません。

 

ケニアは来年の選挙をにらんで、現地の治安・政治情勢を注視する必要がある国と言えます。

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