2024年6月25日ケニア首都ナイロビ市内中心部で、増税に反対する市民らが大規模な抗議活動を行いました。一部は国会の敷地内に侵入し、放火を行ったとのこと。警官隊は催涙弾や放水銃を使用した他、一部実弾も使用され複数の市民が死亡している模様です。
本件は財政再建を目的とした法律改正が議会で成立したことへの抗議活動です。新たな財政法が成立し、増税が現実味を帯びたことから抗議活動が活発化し、一部が暴徒化しました。現時点で治安が全くコントロールできていないわけではありませんが、群衆のそばにいた、赤十字の車両が破壊される等、巻き添え被害も目立ちます。群衆の集結地点や治安当局が集結している地点への接近は絶対に避けるようおススメします。
現時点では正確な情報が確認できていないものの、現地報道などを総合すると少なくとも治安当局が発射した実弾により少なくとも10名が死亡し、50名以上が様々な理由で負傷していると想定されます。
現地情報によれば暴徒化した市民らの一部が国会議事堂内にも侵入し、設備を破壊した他、敷地内で放火を行ったとのこと。国会議員の一部は議事堂の地下に逃れており電話で助けを呼んでいるとの情報があります。