マダガスカル首都市内軍と警官隊との銃撃戦

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2025年10月11日マダガスカル首都アンタナナリボ市内のレイクアノシー周辺で軍兵士の一部が反政府抗議活動に合流し、警官隊との間で銃撃戦が発生しました。米国大使館は現地の状況を踏まえ、米国市民に対して屋内退避(shelter-in-place)を勧告しました

 

マダガスカルにおいて、Z世代の若者を中心とした反政府抗議活動、大統領辞任要求でもは9月下旬から断続的に行われています。首都アンタナナリボを含め主要都市部では数千人規模以上の抗議活動が、たびたび集結しており、暴力的行為や衝突も多数報告されていました。この状況下、11日に行われた首都でもデモでは市庁舎前の5月13日広場に抗議者らが突入しようとしたため、軍に対し抗議者への銃撃を含む鎮圧命令が発令されました。

しかしながら、一部の兵士は「市民に発砲する命令には従わない」と宣言し、軍内部での分裂と反命令行動が発生しています。兵士の一部はデモ隊に合流し警官隊との間で銃撃戦を行う事態にまで発展したとの情報があります。軍兵士の一部と警官隊の銃撃戦以外にも現地では、催涙ガス、スタングレネード、ゴム弾、装甲車が投入されており、抗議デモ発生視点では複数の死傷者が発生しています。ジャーナリストも少なくとも1名の死亡が確認されており、不用意な外出、特に群衆の集結地点への接近は全くおススメできません。

 

【当サイトとしての滞在者向け注意喚起】

・アンタナナリボ市内では外出を控え、屋内退避を徹底する
・抗議活動や群衆が集まる場所には絶対に近づかない
・夜間外出禁止令(午後7時〜午前5時)を厳守する
・現地メディアや在マダガスカル日本国大使館の情報を随時確認する
・緊急時に備え、連絡手段と身分証明書を常に携行する

 

なお、英国、豪州、米国は9月下旬から順次マダガスカルに対するトラベルアドバイスを変更し、リスク評価をより厳しく設定しています。

【参考情報】マダガスカル治安最新情報

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