モロッコ邦人旅行者の野犬咬傷被害

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2024年2月6日モロッコを旅行中の日本人女性が国内を移動中に休憩を取ったカフェ付近で大型の野犬に噛まれる事案が発生しました。現地日本大使館に一報が入っており、狂犬病の予防等適切な対応が講じられています。死に至ることもあるため、犬を含む野生動物にも十分注意が必要です

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以下は在モロッコ日本国大使館が注意喚起に記載された全文です。

2月6日、旅行中の邦人女性が、メルズーガ~マラケシュ間をバスで移動中、休憩のため立ち寄ったカフェの店前において、大型の野犬に咬まれる事案が発生しました。 モロッコ国内では多くの野犬が徘徊しております。咬まれるだけでなく襲われる事案も度々発生しており、2022年にはアガディールにおいて少女が野犬に襲われ死亡した事案も発生しました。 モロッコ国内の野犬は狂犬病等の危険な病気に感染している可能性もあるので、むやみに近づいたり触れないように注意してください。 狂犬病は、イヌに限らず、ネコ、コウモリからも感染する可能性があります。狂犬病にかかっているおそれのある動物に咬まれた場合は、直ちに傷口を石けんと水でよく洗い、必ず所定の保健所で狂犬病ワクチンの予防接種(曝露後接種)を受けて下さい。発症前であれば、ワクチン接種は効果があります。

 

なお、狂犬病は日本国内から根絶されており、医師や獣医師、あるいは動物によくかかわるご職業の方を除けば基礎知識が広まっているとはいいがたい状況です。お金や手間をかけてしっかりと対策をしなければ防げないリスクもありますが、ほんの少しの知識で命を守ることができる事象もあります。狂犬病のように犬や野生動物に噛まれた後の対応が適切か否かで結果が全く変わることもあります。

【参考コラム】知識の有無が生死の分かれ目になる場合

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