モザンビーク治安最新情報(2025年1月)/海外安全.jp


0.モザンビークにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在モザンビーク日本国大使館  :+258 -(0)84-210-9072、 +258 -(0)84-125-3404

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :112

◎消防  :21-32222

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

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1.総論

モザンビークに対しては、豪州政府は全土に高いレベルの注意喚起を発していますが、日・米・英政府は北部に比べ南部は一定程度安全が確保されているとの評価です。。特に首都マプトを含む南部では深刻なテロは発生しておらず、国際的なテロ組織の活動もこれまで観察されていません。ただし、2017年10月以降北部カーボ・デルガード州東部を中心に武装集団による襲撃事件が相次いでいます。治安当局の取り締まりが強化されていますが、4か国すべての政府が同州の一部あるいは全部に比較的高いレベルの警戒情報を発しています。
加えて、2024年10月に行われた選挙結果をめぐる混乱で国内各地で衝突や略奪が発生しています。いずれの国も関連の注意喚起を行っており、日本政府は首都マプトを含む南部一帯の危険情報を引き上げていますのでご注意ください。
経済的な格差等を背景に、都市部で強盗や身代金目的の誘拐、スリ、置き引きといった一般犯罪が多く発生しています。特に首都マプトを含むマプト州はアメリカ政府が州全体の警戒レベルを上げているほか、日本政府外務省も「高級住宅街や商業地域でも強盗が発生している」旨記載しており注意が必要です。

【海外安全.jpのコメント】

モザンビークは北東部の一部地域を除けば、他のアフリカ諸国と比較すると相対的に安全度合いの高い国と言えます。背景に資源価格の上昇に伴う経済発展という要素があったものと想像されますが、直近資源価格の低下や急成長の歪みともいえる貧富の格差も一因となり、犯罪発生件数の増加が観察されています。

全ての国が危険レベルをモザンビーク国内としては最も高いレベルに設定しているカーボ・デルガード州およびナンプラ州における襲撃、首都マプト市内および周辺の強盗、誘拐、加えて国道一号線、六号線沿いの車両襲撃等に注意が必要です。

一般論として貴重品を公共の場で表に出さない、華美な格好をしない、周囲に不審な動きをする人物がいないか注意する、といった自己防衛を怠らないようおススメします。

2.日本政府の危険情報

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「レベル3:レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が設定されている地域

カーボデルガード州全域(ペンバ市を除く)

ナンプラ州メンバ郡、エラッティ郡

「レベル2:不要不急の渡航を止めてください」が設定されている地域

カーボデルガード州ペンバ市

ニアッサ州メクーラ郡

および首都マプトを含む残る全土

 

カーボ・デルガード州では2017年10月ごろから身元不明の武装集団による襲撃事件が頻発しているため、危険レベルが上がっています。特に北東部では襲撃事件の頻度が増加傾向にあるため、2019年10月31日付で8つの行政地区に対しては危険情報レベル3(退避勧告)が設定されました。また、2024年12月27日付で首都マプトを含む国土の主要部分が「レベル2:不要不急の渡航を止めてください」に危険情報が引き上げられています。

マプト州およびソファラ州では、一般犯罪や麻薬売買が頻発しているほか、外国人が狙われた誘拐事件が発生しているため、他の地域以上に注意が必要である旨記載があります。特にソファラ州内の国道一号線、六号線沿線では通行する車両を襲撃し、金品を強奪する事案も報告されている旨記載があります。

モザンビークに特有の具体的な注意事項等はありませんが、銀行やATMを出た直後の強盗に注意する、強盗被害に遭った場合は犯人が銃やナイフを所持していることを想定して、反抗しない、といったアドバイスがなされています。

 

なお、『隣国の南アフリカ、ジンバブエ、ザンビアマラウイ及びタンザニアの危険情報にも留意してください』との記載があります。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

テロの脅威が高いことを背景に北部カーボ・デルガード州には厳しいリスクレベルが設定されています。
カーボ・デルガード州の大部分

上記を除く全土

 

武装集団による過激な暴力が発生している北部カーボ・デルガード州に対し「渡航を中止してください: Do not travel」「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」が設定されています。

同州以外の国土の主要部分は「十分警戒してください:Exercise increased caution」の対象でしたが、2024年12月19日付で抗議活動等の影響を鑑み、「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」に引き上げられました。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

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北部カーボ・デルガード州のモシンボア・ダ・プライア郡、ナンガーデ、キサンガ、イボ、パルマ(パルマ市街地を除く)、マコミア、メルコ、ムイドゥンベ、ムエダ、チウエ郡及び、ナンプラ州エラチ郡とメンバ郡に対し、「渡航を推奨しません:Advise against all travel」が設定されています。この地域は特に正体不明の武装勢力による暴力が目立つとされています。

パルマ市街地を含む残るカーボ・デルガード州と南側ナンプラ州のエラト郡、メンバ郡には同様の武装勢力による暴力への警戒が必要として過去「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定されています。

2024年12月27日以降はそれ以外の全土にも「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定され、群衆騒乱や略奪行為への警戒が呼びかけられています。

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

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オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

モザンビークではカーボ・デルガード州全域と南側ナンプラ州のエラト郡、メンバ郡および国道一号線のSave River からMuxungue までの区間、GorongosaからCailaの区間と国道六号線のBeiraからChimoioまでの区間には最もレベルの高い「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されています。それ以外の全土は2024年12月18日付で「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」から一段階引き上げられ、「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」が設定されています。

全国的に治安が不安定化しているとの評価をしていることがうかがえます。

6.最近の治安ニュース

モザンビーク北部民間人襲撃事案(2022年9月7日)

モザンビーク北東部での村落襲撃事案(2021年3月24日)

2019年6月4日 ISの「中央アフリカ支部」が北東部カーボ・デルガード州でモザンビーク軍を襲撃したとの声明を発表しました。

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