2019年6月4日ISの「中央アフリカ支部」は同勢力がモザンビーク軍を襲撃したとする犯行声明を発表しました。これが事実だとするとモザンビークで初めてISが明確に犯行声明を行ったことになります。ただし、この声明の真偽は明確に確認できていません。
声明によれば、ISに関連すると思われる勢力はモザンビーク北東部、モシンボア地区の軍部隊を襲撃し、兵士数名を殺害した他、軍用の兵器を入手したとされています。
過去、モシンボア地区では地元武装勢力がたびたび周辺住民等を襲うなどの事例は報告されていました。アンサール・アル・スンナと呼ばれる武装勢力が襲撃等の活動を活発にしていた経緯がありますが、この組織が今回の事案に関わったのか、またISの勢力下にはいったのかは現時点で明確ではありません。
なお、今回犯行声明が表明されたモシンボア地区を含むカーボ・デルガード州は犯行声明以前から特に日本・アメリカ・イギリスの三か国とも同国内で最も治安が悪いと評価していた地域です。