モザンビーク大統領選挙関連の抗議活動激化

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2024年10月21日モザンビーク首都マプトで野党関係者を中心に開票作業が進む大統領選挙プロセスへの抗議活動参加者と警官隊が衝突しました。警察は催涙弾や銃弾を発砲し、少なくとも3名が負傷しています。先週には野党幹部2名が射殺されており、当面混乱が継続することも否定しきれません。

 

モザンビークでは10月9日に大統領選挙が行われ今週中に結果が発表される予定となっています。選挙プロセスに不満を持つ野党候補、独立系候補の支持者らを中心に政府への抗議活動、ストライキなどが広く呼びかけられており政情が不安定化しているといえます。この中、19日には野党幹部2名が何者かによって殺害されており、今般の衝突は銃撃現場に集まった数百人の抗議者を解散させようとしたことが発端となっています。

選挙に関連した不正について告発があるものの、モザンビーク選挙管理委員会はなんら発表しておらず、このまま結果が発表された場合には首都マプトを含め全土で改めて抗議活動等が発生することも否定はできません。

民主主義が十分定着していない国での選挙前後のリスクの高まりイメージ。モザンビークでは9日の投票日から間があいての結果発表日前後にリスクが再度高まっている

デモや群衆、あるいは警官隊の集結地点には近寄らず、万が一活動地域周辺が騒乱状態となった場合には自宅・ホテル等で終日待機することも推奨されます。

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