モザンビーク首都での外国人実業家誘拐

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2024年10月29日モザンビーク首都マプト市内のスーパーマーケット前でポルトガル人の実業家が武装した5人組に誘拐されました。被害者は自身の車を降りてスーパーに向かう途中で襲撃され、犯人グループの車で連れ去られました。被害者の行方や犯人グループの正体は不明ですが金銭目的と思われます。

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後方から近づく襲撃・誘拐犯に気づかず歩く被害者(左)

本件はマプト市内でも比較的高級な店も並ぶポラナ地区、アルマンド・ティヴァニ通りで発生しました。被害者は現地で建設会社を経営するポルトガル人で金銭目的と思われる犯人グループ5名が武装して被害者を襲撃しました。犯人らは被害者を自分たちの車に押し込むまで周囲の人々が近づかないよう、数発地面に発砲を行ったとの情報もあります。

犯人グループは逃走に成功し、被害者の行方は現時点でわかっておりません。監視カメラに犯行時の映像が残っていることから警察が映像を参考に捜査を継続しています。

モザンビークでは以前から、外国人を含む裕福な人々を狙い、身代金を要求する営利目的の誘拐が多発しています。ただし、この手の犯罪には標的の選定やリスクが低い場所での犯行計画など事前の準備が必要です。下見や監視が行われていないか、犯行の予兆に敏感になるとともに、今回の被害者のように周囲に無警戒で公道を歩かないような工夫が推奨されます。

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