モザンビーク選挙結果確定後の混乱継続

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2024年12月23日モザンビーク憲法裁判所が10月に実施された大統領選挙の最終結果を発表しました。本結果を不服とする野党支持者らを中心に抗議活動が発生し、一部は暴動・略奪に及んでいます。全土で少なくとも21名が死亡したとされており、現地情勢が不安定化していることに十分ご注意下さい

 

モザンビークでは選挙結果の確定を憲法裁判所が行うことになっています。今年10月に行われた総選挙の結果が速報ベースで公表され、現職大統領が推す与党大統領候補の当選見込みを不服とする野党側支持者を中心に断続的に抗議デモや暴動が発生していた経緯があります。10月以降約2か月間の間で100名以上が関連の衝突・暴動で死亡しており、12月23日の憲法裁判所による最終結果確定発表後の動向が注目されていました。

今般最終結果が発表されたことを受け、野党候補支持者らを中心に抗議デモが全土で今一度発生し、一部は衝突等につながっています。治安当局側が実弾を用いて抗議参加者の解散を促したとの情報もながれており事態は緊迫化していると言えます。他方で、インターネットの遮断は確認されておらず、都市中心部が完全にマヒしているわけでもありません。現時点で滞在されている方は当面安全な場所で待機していただきつつ、現地最新情報に十分ご注意下さい。

 

 

なお、英国政府、米国政府ともに本件については関連の注意喚起を行っていますが自国民の退避勧告までは行っていません。また米国大使館はクリスマス休暇があけた26日には大使館を再開する予定である旨発表しています。

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