2025年3月18日付でナイジェリアのティヌブ大統領が南部リバーズ州に非常事態宣言を適用しました。長期化する同州の政治危機を受け、治安の回復を目的として宣言が発令されています。リバーズ州では直近石油パイプラインが武装集団に破壊される事案などが発生していました。
ナイジェリア南部リバーズ州(州都ポートハーコート)では州知事と前州知事の間で政治的な対立が続いており、同州議会が機能不全に陥っています。現在州知事、副知事、州議会の全議員が6か月間の停職処分を課されており、同州の政治・経済・社会情勢の回復には時間がかかる見通しです。
3月17日には武装勢力が同州の主要産業である石油産業に重要なパイプラインを破壊するなど州内の治安も不安定化しており、連邦政府大統領として同州の暫定統治者として軍の元高官を指名、事態の回復を図っています。現時点で一般市民に対する大規模な略奪等は報告されていませんが、現地滞在中の方は最新情報に十分注意し、通信や飲食料品の確保はもとより、自身の安全確保に必要な対策をはやめに講じるようおススメします。