2024年9月28日、ルワンダの保健大臣が同国内でマールブルク病の感染が広がっていること、既に6人が死亡していることを発表しました。感染者の大部分は医療従事者で感染は限定的ですが、接触者等の追跡調査を行っているとのこと。致死率50%以上の同感染症がルワンダ国内で確認されたのは初めてのことです
ルワンダ保健大臣がビデオ声明で公表した公式発表によれば、これまで26人の感染が確認されており、6人が既に死亡しているとのこと。マールブルク病はエボラ出血熱と類似のウイルスによる伝染性感染症であり、激しい頭痛や嘔吐、筋肉痛を引き起こします。感染者の致死率は50%以上とされており、感染防御が極めて重要です。過去、2017年にはウガンダで、2023年にはタンザニアで流行し、それぞれ死者が出ています。
【2025年1月追記】
2024年12月19日、アフリカの感染症対策当局はルワンダにおけるマールブルク病感染が終息したと発表しました。10月30日以来、新たなマールブルク病陽性患者は発生しておらず、11月8日に最後の患者が退院したと発表しています。一連のルワンダでのアウトブレイクでは66人の感染者と15人の死亡者が報告されています。
2025年1月に英国政府もトラベルアドバイス上ルワンダにおけるマールブルク病感染拡大が終息したことを明記しました。米国政府は同感染症の拡大に伴いリスクレベルを一段階引き上げていますが、現時点では引き下げの判断を行っていません。