2024年2月25日に予定されていたセネガルの大統領選挙が延期される旨発表された後、4日、5日と一部の立候補者やその支持者らが抗議活動を開始しました。首都ダカールの国会前ではデモ隊と治安当局が衝突する等暴力的な事案が散見されています。
3日、セネガルのサル大統領は2月25日に実施予定の大統領選挙を延期すると発表しました。これを受け、大統領選挙立候補予定だった各候補者は「サル大統領は独裁を強めている」と反発。首都ダカール市内中心部等でバリケードを築く、タイヤを燃やすといった行為に及びました。翌日国会内で大統領選挙の延期を決める法案審議中、国会前に抗議集団が集結し、警察は催涙弾を使用しました。この後抗議者らと警察は暴力を伴う形で衝突しています。
こうした事態を踏まえ、セネガル政府は4日夜以降断続的に携帯電話サービスの通信遮断を実施しています。また、WhatsApp等現地で広く利用されているSNS/メッセージアプリの使用も規制されているとの情報があります。
選挙に関連した政情不安、抗議活動は今後も継続する可能性があります。ただし、外国人や外国企業が無差別に襲撃されるような状況ではありません。あくまで現政権や選挙に関わる政府機関/治安当局に対する抗議活動が継続する状態であるため、滞在中の方は複数の通信手段や安全な退避場所の確保を念頭に活動下さい。