セネガル主要都市部デモ隊と治安当局の衝突

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2024年2月9日セネガル首都ダカールや主要都市ジガンショール等で大統領選挙延期に抗議する市民らと治安当局が衝突しました。同国では25日に予定されていた大統領選挙の延期されており、現大統領を中心とする政権への不満が一部で高まり衝突に繋がりました。治安当局が催涙弾等も使用しており群衆への不用意な接近は危険です

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セネガルの国会内で大統領選挙延期の法案決議時、治安当局が介入した様子(アルジャジーラのウェブサイトよりキャプチャ)

2月25日実施予定だった大統領選挙は現在12月15日に延期されています。これを現大統領のサル氏による強権・独裁の強化と主張する野党及びその支持者を中心にセネガル全土で抗議活動が活発化しています。政治的に情勢が流動的となっており、9日午後から主要都市部を中心に反政府抗議デモに大勢が参加しました。また、反政権姿勢を取ることの多い、民間テレビ局が閉鎖を命じられるなど政権側からのメディア締め付けも行われており、同テレビ局周辺では11日まで大勢の座り込みを伴う抗議集会も呼び掛けられていました。こうしたデモ隊の動きを踏まえ、全土で携帯サービスやWifiサービスの停止も観測されています。

 

 

このような状況下、9日現地午後からダカール市ナシオン広場、メディナ地区、ファス地区等、またジガンショール市でも大規模なデモが発生し、幹線道路にバリケードが築かれる、群衆により主要道路が封鎖されるといった影響が出ています。これら事態を受け、警察や憲兵隊がデモを解散させるべく対応を行っています。特にダカール市内では治安当局が催涙弾を使用するデモが発生しており、負傷者も報告されています。

10日、11日の週末にかけてもデモが行われる他、宗教団体の大規模な集会がダカール市内で行われることになっています。通行止めや渋滞への注意はもちろんのこと、群衆を見かけた際には極力速やかにその場を離れるといった安全確保策を講じるようおススメします。

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