2021年8月7日、南スーダン北部上ナイル地方マジェニスでマチャール副大統領を中心とするグループ内の異なる武装勢力同士が衝突し、少なくとも30名が死亡する事案が発生しました。
8月4日、政府内で副大統領を務めるマチャール氏の支持母体となっているスーダン人民解放運動(SPLM-A/IO)幹部が代表のマチャール氏を解任したと発表していました。今般、マチャール氏に忠誠を誓うグループとSPLM-A/IOの別のグループとの間で、組織内権力争いが武力衝突に発展した格好です。マチャール氏はグループ内で自身を排除しようとする試みを「平和を乱すものの仕業」として非難しています。
首都のジュバからはかなり距離がある地域での出来事ですが、マチャール氏自身が政府内で副大統領を務めており、混乱が首都を含む主要都市部に拡大する可能性も念頭に情勢を注視する必要があります。