2025年3月26日夜、南スーダン首都ジュバ市内で第一副大統領とその妻である内務大臣が軍および国家治安局によって逮捕されました。本件は軍内部の勢力争いに関連しているとみられており、情勢は極めて流動的です。現地日本大使館は日本人に早期の出国を呼び掛けています。
現在ジュバ市内を中心に南スーダン人民防衛軍(SSPDF)の主流派と非主流派(SPLM-IO)の対立が先鋭化しています。首都市内で同国軍の2派閥が軍事衝突する可能性が指摘されている中で治安を統括する内務大臣やその配偶者でもある第一副大統領が逮捕されたこと、またこれ以外にも政府要人の逮捕が続いていることから、安全確保のための行動を徹底するように呼びかけられています。
日本政府外務省は急速な治安の悪化に伴い「スポット情報」を発出するとともに、滞在中の日本人に対し以下4点を注意喚起するとともに、可能な限り同国から早期の出国をするよう呼びかけています。
1.不要不急の外出は控え、特に政府関連施設や政治集会の可能性がある場所には近づかない
2.治安情報を日本大使館や信頼できる現地情報源から随時収集し、安全に関する最新情報を常に把握する
3.万が一トラブルや危険を感じた場合は、直ちに日本大使館や関係機関へ連絡し指示に従う
4.周囲の情勢変化に対して警戒を怠らず、身の安全を最優先とする