2025年5月4日スーダン軍は同国内で軍と対立している準軍組織が同国北東部ポートスーダンの軍事施設をドローンで攻撃したと発表しました。攻撃により「限定的な被害」が発生したとのことですが、詳細は不明です。スーダンでは2023年以降同国内の2つの軍事衝突が継続しており、事実上内戦状態が続いています。
2023年4月に日本国大使館員を含め現地の日本人が同国内から退避する首都ハルツームでの軍事衝突以降、同国内では実質的には内戦状態と言えます。現時点で日本国大使館はエジプト首都カイロ市内に臨時に移転されており、スーダン国内全土に日本人の立ち入りは推奨されていません。ほぼ全土が危険情報レベル4となっている中で、北東部ポートスーダンはスーダン軍が完全に掌握していることもあり、同市はレベル3に設定されています。同国内の中では比較的安全とされていたポートスーダンに対し準軍事組織RSFがドローン攻撃を行ったのは過去2年で初の事態であり、今後更に状況が悪化する可能性も否定はできません。
国際機関や人道支援機関に所属し現地で真に必要な用務に従事する方以外は現時点でスーダンへの立ち入りを計画することはおススメできません。