スーダン首都での空爆に伴う市民死傷

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2024年1月11日スーダン首都ハルツーム市の南側で空爆や砲撃が発生し、少なくとも33名が死亡しました。現在首都は軍の副官が指揮する武装勢力が支配していますが、政府軍との内戦が継続中です。同国全体で700万人以上が避難を余儀なくされている状況が続いています

 

11日ハルツーム市南側ソバ地区で行われた空爆では住宅街やマーケット等に着弾し、一般市民ら少なくとも23名が死亡、10数名が負傷しました。加えて、同日に行われた周辺への砲撃により10名が死亡したとされています。スーダンでは昨年4月以降、スーダン軍の総司令官が率いる正規軍と副司令官が率いるRSF(急速展開部隊)を中心とする武装勢力の間で事実上の内戦が発生しています。国連等の推計によれば現在同国内では軍事衝突に伴い全人口の約6分の1に相当する700万人以上が避難を余儀なくされています。周辺国への難民も非常に多くなっており、現在スーダンを含む周辺地域の情勢は流動的となっています。

なお、昨年4月の時点で日本政府外務省はスーダンに対しては「退避勧告」が発令しており、当時駐在していた外交官を含む日本人のほぼ全員を対象とした緊急退避オペレーションも行われています。現時点で状況は好転しているとは言えず、一般の方がスーダンに入ることはまったくおススメできません。

【参考】スーダン治安最新情報

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