2025年5月10日インド時間17時、外交的対話によってインドとパキスタン両国間が即時停戦が発効しました。5月7日以降続いていた両国軍の軍事行動が停止される見通しです。ただし、偶発的な国境付近での銃撃戦等の発生可能性は残るため引き続き最新情報にはご注意下さい
停戦合意はパキスタン軍トップとインド軍トップの直接対話によって成立しています。米国のドナルド・トランプ大統領もSNS上で「米国の仲介によってインド・パキスタン両国間の即時停戦合意が成立した」と発表しました。両国の閣僚級を含む要人も順次停戦合意に関するコメントを発表しており、両国間の対話によって合意が成立したことは事実です。ただし、両軍が近い位置で展開する国境線は非常に長く、また何らかのきっかけで偶発的に国境を挟んだ銃撃戦が発生する可能性は否定できません。両国それぞれに言い分がある状態は変わっておらず、緊張関係の大幅な緩和には至っていない点にも注意が必要です。
停戦合意を両国とも遵守することが、ミサイル攻撃やドローン攻撃による被害の停止には必須です。当面の焦点は両国軍、兵士が実際に軍事行為を行わないかという点になりますので、両国滞在中の方は引き続き最新情報にご注意下さい。

なお、本合意を受けて、数日間停止していたパキスタン国内を離発着する民間航空便の運航が再開される見通しと報じられています。また、インド国内北西部の空港の運用も再開される見通しですが、具体的に民間機の運航を決定するのは各航空会社であり、当面両国の空の便を利用する場合には各航空会社からの情報に十分注意するようおススメします。