2020年10月8日、インドネシアの首都ジャカルタをはじめ、スラバヤやメダン、バンドン等主要都市において外国からの投資を呼び込むための「オムニバス法」に反対する抗議活動が継続しています。
8日現地日中までに、抗議に参加した学生らが石や自作の火炎瓶を投げる、治安当局と衝突するなど暴力行為も発生しています。首都ジャカルタでは大統領宮殿付近、および独立記念塔付近で衝突が報告されています。治安当局側も催涙弾を用いている他、少なくとも400名が逮捕されたと報じられています。
「オムニバス法」はインドネシアへの外国企業の活動を円滑にするため79の法律を変更するものあり、10月5日に同国議会で承認されました。目的は外国企業によるインドネシアへの投資を促進し、数百万人分の雇用を生み出そうとする意図で承認されたものです。
他方で、労働組合や学生らは「オムニバス法」によって労働者の給与が下がり、休暇等の制度も労働者に不利になるとして反対運動を行っています。
在インドネシア日本国大使館を含め、各国政府はデモ隊に近づかないよう注意喚起を行っています。