インドネシア東部民間人への待ち伏せ攻撃

この記事のURLをコピーする

2022年7月17日インドネシアの東側パプア州中央部の公道上で、民間人が多く乗ったトラックが待ち伏せ攻撃を受ける事案が発生しました。この事案により少なくとも10名が死亡、2名が重傷を負っています。

 

本件はインドネシアからパプア州が独立すべきと考える分離独立派の犯行と考えられています。2018年以降での関連の犯行としては死傷者数が最大です。長年インドネシアのニューギニア島にあるパプア州及び西パプア州では分離独立派の活動が続いています。二週間前に新たに南パプア州、中央パプア州、高地パプア州の3つの新しい州の設置が可決されたことで人口構造の変化が予想されており、反対派が行動を活発化させた可能性が指摘されています。

 

現地警察は西パプア民族解放軍による犯行を示唆していますが、同グループは犯行を否定しています。ただし、同軍の広報官は先住民として現地に住んでいるインドネシア人/パプア人以外は今回事件が発生したNdugaを含む「紛争地」から離れるよう警告しており、さらなる類似事案の発生も懸念されます。

 

日・米・英・豪の4か国のうち、日・米・豪の3ヶ国は今回事件が発生した地域にインドネシア国内の他地域よりも一段高いレベルの注意喚起を発しています。最新の各国トラベルアドバイスを日本語でまとめたページはこちらからご参照下さい。

インドネシア治安最新情報

海外安全メールマガジン登録