2025年4月8日パキスタン最大都市カラチ市内中心部で複数のファーストフード店が多数の暴徒に破壊され、略奪される事案が発生しました。少なくとも10人が逮捕されています。動機はアメリカやイスラエルへの抗議とのことですが、警察は破壊行為には厳重に対処する旨発表しています。
事件が発生したのは、DHAと呼ばれる中堅層以上向けの住宅街にあるケンタッキーフライドチキンやドミノピザといった店舗です。当時周辺では反米・反イスラエルを訴える抗議行進が行われており、グローバルに展開するファーストフード店を通過する際、投石や乱入を行って破壊行為が行われたとのこと。店舗は抗議行進に備え営業を一時停止していましたが事件の発生時刻は18時過ぎとのことであり、日本人を含む外国人が周辺にいてもおかしくない時間帯でした。
現在中東情勢およびトランプ政権の反イスラム的、反移民的政策に伴いアメリカやイスラエルから離れた地域でも米国権益あるいはそのイメージを有する店舗や施設等への破壊行為が行われる事例がしばしば報告されています。不用意に群衆に近づくことのないよう十分ご注意ください
