スリランカ大統領公邸付近での衝突

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2022年5月9日スリランカの最大都市コロンボ中心部、大統領官邸付近で政府支持派と反政府派の衝突が発生しました。

一か月以上にわたり、反政府抗議活動を平和的に行っていた集団に対し、地方部から集結した政府支持派グループが棒や石などを用いて暴力行為を働きかけたことが発端とされています。群衆の解散を目的に治安当局は催涙弾や放水銃を使用しました。

この衝突に伴い、少なくとも3名が死亡、150名以上が負傷しています。また事態の悪化を受けラジャパクサ大統領は辞任していますが、大統領の生家を含め複数の与党議員の自宅が放火されるなど混乱は継続しています。

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市民同士の暴力行為を止めに入る警官ら(Yahooニュースよりキャプチャ)

上記事態を受け、コロンボ市内には軍が展開し治安の回復を担うようになりました。 なお同国では全土に非常事態が宣言されています。国際情勢及び国家財政状態の悪化により生活必需品の価格上昇が継続しています。困窮する市民も多く、現時点で混乱の解消に向けた道筋は見えていません。滞在中の方は極力群衆には近づかないこと、また十分な生活物資の確保を早め早めに行うこと、さらには可能な場合において国外への出国も選択肢とするようおススメします。

 

 

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