タイ国内でのテロ警戒情報

この記事のURLをコピーする

2025年2月27日タイ政府は同国内で拘束していたウイグル人の一団を中国国内に強制送還しました。本措置を受け、タイ国内で爆発を含むテロ行為が発生しうるとの指摘がなされています。2015年に首都バンコク市内で爆発が発生し、20人が死亡した事案もウイグル人送還の直後でした。

 

今回強制送還されたウイグル人らは、2014年に中国からタイに逃れてきたところを逮捕された48名と言われています。ただし、タイの首相は本送還の有無に言及しておらず、正式な発表はありません。中国政府はタイと中国の法律および国際法に基づき、自国民の送還が行われた旨発表しています。人権団体アムネスティ・インターナショナルは本強制送還を強く批判しています。

 

タイが前回2015年に約100人のウイグル人が中国に強制送還されました。その後、首都バンコクでは8月17日に中心部エラワン祠近くのラチャプラソン交差点で、爆弾の爆発により少なくとも20人が死亡、日本人を含む125人が負傷する事案が発生しています。現時点で具体的な脅威情報は確認されていませんが、今回も送還を受けた治安事案が発生する可能性は否定しきれません。

 

在タイ日本国大使館は強制送還を受け、現地在留の日本人に対し、特に観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等がテロの標的となりえる(不特定多数の人が集まる)ことを指摘し、注意を呼び掛けています。

海外安全メールマガジン登録