2021年12月9日ブルキナファソ北部マリとの国境にも近いティタオ周辺で政府側民兵組織に対する待ち伏せ攻撃が行われ、少なくとも14名が死亡しました。周辺では政府軍及び民兵組織合同で、アルカイダやISISとの関係が指摘される武装勢力の掃討作戦が行われていました。今般襲撃された政府側民兵は、関連の掃討作戦の応援として前線に移動していた際に待ち伏せをされたものと思われます。
また、本事案の後、12月12日にはティタオから近隣の主要都市ワヒグヤに向かう救急車が襲撃され乗っていた2名が誘拐される事案も報告されています。
ブルキナファソ東部では先月11月14日、ティタオからさらに北東60キロほどのイナオでも軍拠点が襲撃を受け、53名が死亡する事案が発生したばかりでした。本事案は近年ブルキナファソで発生した武装勢力による襲撃被害としては最悪のものであり、隣国マリやニジェールを拠点とする武装勢力の活動範囲が広がっていることを示唆するとの指摘もあります。