壁紙の文字に気づいていますか?
飲食店などで食事をされている際、壁紙がどのような色か、またどんな模様か意識されたことはありますか?食事や同席している方との会話に意識が向いていると、そもそも壁紙など記憶に残らない、ということも多いのではないでしょうか。
皆さんの意識には残っていないかもしれませんが、意図的にコンクリートの打ちっぱなしで営業しているような飲食店を除けば、たいていの飲食店には必ず壁紙を含む内装が施されているはずです。そしてその内装に囲まれて皆さんも食事をされているはずですよね。一定時間間違いなく、見ているはずなのに
どんな色だったのか、
模様があったのかなかったのか、
どんな模様だったのか、
明確に覚えておられる方はほとんどいらっしゃらないと思います。まして壁紙に何か文字が書いてあってもそれを真剣に読むなんてことはしないでしょう。例えば当事務所の近所にあるマクドナルドの壁にはこんな模様がありました。
英語で’You’ll never guess who I just saw at McDonald’s’(たった今マクドナルドで誰にあったと思う?)と書かれています。このコラムのために撮影してきたので、私は文字を読んでいますが、装飾された文字が読みにくいこともあり、文字を読んでいない方の方が多数派だと思います。そもそもスマホをいじっている方も多いですしね。
このように、物理的には皆さんのすぐそばにあるものでも、見ようとしなければ、読もうとしなければ、理解しようとしなければ存在に気づかない情報というのはたくさんあるのです。