2020年11月25日、チリ首都サンティアゴで年金改革法に反対する市民らと治安当局の衝突が発生し、少なくとも20名以上が逮捕されました。
抗議参加者の一部はサンティアゴ市内中心部モネダ宮殿付近の大手百貨店への襲撃や略奪も行ったと報じられています。また27日にはピニェラ大統領の辞任を求めるデモも呼びかけられており、混乱が拡大する可能性も否定しきれません。
チリでは本年7月以降、新型コロナウイルス感染症に伴う経済封鎖の対応策として年金の早期引き出しが可能となっています。他方で、国家財政への影響等を踏まえ、年金改革が議論されていますが、与野党のみならず国民の間でも関心が高く一部反発するグループが暴力も辞さない活動を行っている状況です。
