2020年7月30日時点でブルガリア首都ソフィア中心部で反政府デモ隊が政府庁舎を中心に道路を占拠しています。デモには少なくとも数千人が参加しているとされ、一部参加者は治安当局に対し石や卵を投げるといった行為にも及び警官に負傷者が出たとの情報もあります。
これまで大規模な衝突やデモ参加者の逮捕などは報告されていないとのことですがデモ隊は道路にテントを張り、ボリソフ首相が辞任するまで居座る姿勢を見せています。デモの発端は新型コロナウイルス対策を巡る現政権の失策、関連の汚職を追及するものです。
内務省ソフィア首都警察本部長は、記者会見の中で警察とデモ隊との話し合いが行われていること、これまで解決策が見つかっていないこと、を発表し、今後治安当局とデモ隊の衝突可能性もある、と警告を発しました。突如暴力を伴う衝突が発生する可能性も否定できず、よほどの理由がない限りデモ隊が占拠している地域に近づくことは日本人にとって大きなリスクとなりえる状況です。また、屋外空間ではありますが不特定多数の人との密な接触にもつながるため、デモ会場には近づかないよう強くおススメします。
在ブルガリア日本国大使館も在留邦人に対し、デモに近づかないよう注意喚起を行いました。