2024年1月27日からフランス首都パリ近郊で農業関係者らがトラクターや重機等を利用して幹線道路を封鎖して抗議を行っています。一部地域では移動に支障が出ており、当面類似の抗議が続く可能性が指摘されています。
近隣ドイツやルーマニアでも同様の農業者デモが発生しています。全世界的な農業関係の生産コスト上昇に加え、近隣国との農業産品取引条件等の再考を求め各国の農業者が自国政府の政策に不満を表明する傾向が続いています。人件費の増大を含む生産コストの上昇は一過性ではなく持続的な現象となることが想定され、類似のデモの要因は長くくすぶり続ける可能性も否定できません。
フランス国内ではデモ用の大型トラクターに一般車両が衝突し、母子が死亡する交通事故も発生しています。ここまで一連のデモ隊と治安当局等の大規模な衝突は報告されていませんが、いつもと道路状況が違う点を十分ご注意の上、群衆には極力近づかないことをおススメします。