フランス首都電車内での刺傷事案

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2024年5月18日フランス首都パリ市内を走るPER車内で乗客同士の口論が発展し、一名が刃物で刺される事案が発生しました。犯人は周囲の乗客らによって取り押さえられ、次の駅で警察が身柄を拘束しています。被害者は足に刃物を刺されていますが、命に別状はないとのこと

 

パリと近郊都市を結ぶPER車両がリヨン駅付近を走行中、乗車前から口論していたとされる2名が暴力行為に及び、うち1名が手持ちの刃物を利用したとの目撃証言が得られています。犯人が利用した刃物はナイフや刀ではなく、ハサミのようなものであったとされています。情報を総合すれば、本件は事前の計画等がなくまったく偶発的に発生した暴力行為であり、テロとは縁遠い事案だったと言えます。ただし、公共交通機関内で刃物を振り回す人物が出たことは事実であり、日本人を含む外国人がなんらかの被害を受けていても不思議ではありませんでした。

パリ市内では本年2月にもリヨン駅構内で3人が刺される事象が発生している点にも注意が必要です。慣れない海外滞在中、特に不特定多数の人が周囲に多くいる公共交通機関や公共の場所では周囲で発生する異変にいち早く気づくことが安全管理上大切です。特にスマホやイヤホンを利用することは注意力を自ら遮断することに繋がる他、利用している電子デバイスそのものが窃盗の標的になりえるという点でおススメしません。

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