フランス南部スポーツイベントへのテロ計画阻止

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2024年5月31日、フランス政府は前週22日に南部サンテティエンヌでテロ計画を阻止したと発表しました。過激なイスラム主義に感化された男がサッカー会場での観客等への襲撃を未然に防ぎ、計画者を逮捕したとしています。同国では五輪を控えテロ警戒レベルが最も高い水準に設定されています

 

22日に逮捕されていたのはロシア南部チェチェン共和国出身でイスラム教の過激な解釈に感化されていたとのこと。サッカーのイベントが行われる予定だった南部サンテティエンヌで観客や景観への攻撃を企てており、同人もその場で自殺して「殉教者」になることを目的としていたと発表されています。チェチェン出身の人物によるフランス国内でのテロはたびたび発生しています。2018年パリ市内のオペラ座付近でナイフを用いて複数人を襲撃し、1名が死亡した事案の犯人もチェチェン出身でした。

 

フランスは本年3月以降、自国内でテロが発生する可能性を高く見積もっており、現在3段階のテロ警戒レベルは最も高い水準に設定されています。7月24日に開会式を迎えるパリオリンピックでは首都パリはもちろんのこと、サッカーのように国内各地で試合が行われるため全土でテロ警戒のために警官や軍人が動員されています。現時点で具体的な脅威情報はありませんが、引き続きフランスに滞在する方は現地の最新情報にご注意の上、ご自身の周りで不穏な動きがないか、常に注意を払うことをおススメします。

 

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本年年初の情勢展望セミナーにて挙げていた今年の大きなリスクイベントにもパリ五輪は含まれている
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