フランス政府テロ警戒度の引き上げ

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2024年3月25日、フランス政府は自国内のテロ警戒レベルを最高レベルに引き上げました。モスクワで発生した大規模なコンサートホール襲撃事案を受けての措置です。同国のテロ警戒レベルが最も高いレベルに設定されるのは昨年10月以来です

 

モスクワでの大規模なテロ事案発生を経て、フランスの閣議が行われ、テロ警戒レベル引き上げが決定されました。フランスのテロ警戒レベルは3段階で、昨日までは3段階中の真ん中に設定されていました。フランス国内で影響の大きなテロが発生した場合等で一時的に最高レベルまで引き上げられることが一般的ですが、今回、ロシア首都モスクワでのテロがISIS関連グループによって実行されたこと、オリンピックを控えたフランスもISISのテロ標的となりえることなどが考慮された模様です。

本レベル見直しに伴い、当面の間フランス国内の公共交通機関駅や空港、宗教施設などの公共の場において、軍が巡回、警戒に参加することができます。滞在中の方、あるいは春休みに渡航予定の方は、身分証の携帯(パスポートコピー等)を行うことで、治安当局の身元確認などで説明できるようにしておくことをおススメします。

本件を発表したフランスのアタル首相のX上でのポストは以下の通りです。。

【参考】前回フランス国内のテロ警戒レベルが最高レベルに引き上げられるきっかけとなった「フランス北部学校侵入・襲撃事案」

 

【参考事案分析】年単位でオリンピックへのテロ対策強化に取り組むフランス

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