フランス中部都市周辺での暴力事案続発

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2025年8月12、13日にかけフランス中部クレルモン・フェランで銃撃や放火等が相次いで発生しました。麻薬組織の抗争とみられていますが、一般人の住宅付近で発生した事案であり、治安の悪化に注意が必要です。

 

報道等によればクレルモン・フェラン周辺で少なくとも4件の暴力事案が報告されています。12日深夜市内で20代の男性が銃撃された他、13日未明3時~5時にかけ3か所で少なくとも4軒の住宅に放火が行われた他、車両への放火も確認されています。火災になった車両から少なくとも1人の遺体が発見されています。焼死体の身元は不明であり、犯行主体も現時点では明確になっていませんが、現地治安当局は麻薬密売組織による抗争を疑い捜査を行っています。

 

2025年に入り、クレルモン・フェランでは少なくとも5名が組織犯罪関連で死亡しています。本件は日本人を含む外国人や旅行者をターゲットにした暴力事案ではありませんが放火や銃撃の巻き添え被害に遭う可能性は否定できません。

 

なお、フランスに対しては日本政府外務省は危険情報を設定していない(リスクマップで白)状況ですが、米・豪はテロ等のリスクがあるとしてフランスに渡航する自国民には中程度のリスクレベルを設定し注意喚起を行っています。またフランス自身が自国に設定しているテロ警戒レベルも最高レベルで高止まりしています。

【参考】フランス治安最新情報

 

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