東欧ジョージアにおける総選挙後の混乱見通し

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2024年10月26日に投票が行われたジョージア総選挙での与党の勝利が発表されましたが、野党は選挙不正があったとして抗議を強めています。首都トビリシを中心に大規模な抗議活動も呼びかけられており、当面政情の急変に注意が必要です。

 

ジョージアでは親ロシア的な与党政権が権力を維持しており、今回の選挙でも54%の支持率を得て政権を維持したと発表されています。他方で、野党は出口調査の40%以上で野党の勝利を示唆するデータがあるとして与党の勝利は憲法上に違反している旨訴えています。同国の制度上実権がないものの、大統領の職にあるサロメ・ズラビシュヴィリ氏を含め選挙不正に抗議する集会等が呼びかけられており、当面の情勢は不透明といわざるを得ない状況です。デモ隊や群衆の行進ルート、あるいは治安当局の集結地点への接近はおススメできません。

 

なお、日本とちがい総選挙や大統領選挙の結果がすんなり受け入れられない国も多く存在します。選挙後の結果発表日前後にリスクが高まることがありますので、滞在中の方は十分にご注意ください。

【参考コラム】開発途上国で選挙が行われる際の対応

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