2023年1月8日ドイツ警察はノルトライン・ウエストファーレン州ドルトムント郊外で化学テロをもくろんでいた疑いでイラン人の兄弟を逮捕しました。現時点まで毒物等は見つかっていませんが、家宅捜索等が複数回行われています。
逮捕されたイラン人兄弟はスンニ派のイスラム教徒であり、ISISの支持者の可能性があるとされて言います。2015年からドイツ国内で生活していたと報じられています。直近アメリカからドイツに入国して以降、アメリカおよびドイツの外事諜報部が化学物質によるテロ計画があり得るとして州警察等に情報を提供し、逮捕に至ったとされています。
逮捕の直前、治安当局はイラン人兄弟が毒ガスであるリシンの材料となるトウゴマの種を入手するとみていました。逮捕前後に到着した配達物にはトウゴマの種は見つからなかった模様です。(トウゴマはヒマシ油の材料でもあり、トウゴマそのものが危険物ではありません)
なお、逮捕された兄弟のうち弟は2018年にドイツ国内の高速道路に大きな枝を投げ込み、ドライバーを負傷させたかどで逮捕された経歴があるとされています。