ドイツ西部犯罪組織の抗争に伴う爆発

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2024年6月中旬以降、ドイツ中西部ノルトライン・ウエストファーレン州内で爆発事件が続発しています。7月9日にはゾーリンゲンで、11日には州都デュッセルドルフ市内中心部でも爆発が発生しました。麻薬組織同士の抗争に関連するとみられており、捜査が継続中です。

 

過去一か月以内にケルン、エンゲルスキルヒェン、デュースブルク、ゾーリンゲン、デュッセルドルフと少なくとも5つの都市で爆発を含む暴力事案が発生しています。現地警察当局は一連の事案がオランダに拠点を有する麻薬グループ(モクロ・マフィア)同士の抗争に関連しているとみて捜査を継続中です。

特に9日に発生したゾーリンゲンでの爆発事案では犯人とみられるオランダ出身の少年が爆発物の入った液体を歩道に落とし、その爆風の影響で一般人を含む4名が負傷しています。対立するグループの関係者が標的とはいえ、巻き添えが生じうる犯行手口をいとわないことから、滞在中の方は周囲の状況に十分注意し、持ち主不明の荷物やビン等を発見した際には速やかにその場を離れるといった安全確保行動を怠らないよう強く推奨します。

 

現地日本国総領事館からも、「海外の中では比較的安全とされるドイツですが、犯罪発生件数が日本の10倍以上との統計も有り、今回の事例のように犯罪グループが容易に国境を越えて出入りします。こうしたことを念頭に、安全に最大限の配意をしてお過ごし下さい。」と日本人向けに注意喚起を発しています。

 

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