コソボ北部セルビア系住民による抗議活動

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2023年5月29日コソボ北部のセルビア系が多数派の地域で、アルバニア系市長が就任することに対しセルビア系住民らによる抗議活動が行われ、NATO平和維持軍と衝突が発生しました。衝突によりNATO平和維持軍約25人、抗議者50人以上が負傷したとのことです。

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治安当局の制止を振り切って突入する抗議者ら(France24のウェブサイトよりキャプチャ)

 

NATO平和維持軍はコソボ北部の3つの市庁舎周辺に非常線を張って、警戒に当たっていましたが、ズベカンでは抗議者らが市庁舎に侵入しようとしたため催涙ガスと閃光手榴弾を使用しました。

コソボ北部のセルビア系が多数派の地域で、セルビア系住民が4月に行われた選挙をボイコットしたことにより、有権者の3.5%未満という低投票率にもかかわらず、アルバニア系住民が地方議会の主導権を握ることとなったため、26日にセルビア系住民らによる抗議活動が行われ警察との間で衝突が発生していました。隣国セルビアはこの事態を受け、コソボ国境付近に軍を派遣させるなど、緊迫した状態が続いていました。

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