ルーマニア大統領候補を巡る衝突

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2025年3月9日、ルーマニア選挙管理委員会は同国の極右主義的政党所属者を大統領選挙への立候補資格なしと発表しました。本決定を受け、同氏の支持者らが選挙管理委員会事務局周辺に集まり抗議を行ったほか、一部が暴徒化し、治安部隊と衝突しています。当面混乱に警戒が必要です

 

今回立候補を拒否されたのは、極右主義的主張を繰り返すカリン・ジョルジェスク氏です。同氏の支持者らはルーマニア首都ブカレスト中心部の選挙管理委員会に集まり、抗議活動を行ったほか、爆竹や投石に及び、治安当局の数名が負傷しました。同氏の関係者が支持者らに更なる抗議活動を呼び掛けた上、同氏自身は大統領選挙への出馬を求め最高裁判所に訴える姿勢を見せています。

なお、ドイツにおける総選挙で極右主義的主張を行っていたAfD(ドイツのための選択肢)への支持を表明していた米イーロン・マスク氏はジョルジェスク氏の立候補拒否を「狂っている」と表現し批判しています。当面の間同国内で政治的な混乱が予想され、抗議活動や衝突も否定はできません。

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