インドヒンドゥー教主義者葬儀参列者の暴徒化

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2022年2月21日インド南部カルナタカ州シモガ(シヴァモッガ)でヒンドゥー主義武装勢力のメンバーの葬儀の直後、参列者が一部暴徒化し、少なくとも20人が負傷、50台の車両が放火される事態となりました。

暴動はイスラム教徒が多く住む地区で起こったと報告されています。周辺の店舗等が略奪に遭ったとの報告もあります。現在暴動を受け、シモガ地区には夜間外出禁止令が発令されています。なお、今回葬儀が行われた人物が20日に刺殺された件に関与したとして、既に3人が逮捕されています。

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バイクや車両等が多数放火された暴動現場周辺(Times of Indiaのウェブサイトよりキャプチャ)

 

現在、同州ウドゥピ県の学校におけるイスラム教女子学生のヒジャブ着用禁止に対する抗議活動が行われており、8日には抗議活動が激化し、負傷者やバスの破壊などを伴う投石・破壊事案が発生しました。ヒンドゥー教主義武装勢力メンバー殺害とヒジャブ問題についての関係は不明であり、現在調査中ですが、この事案が発端となり異なる宗教信者間の衝突へと発展する可能性も否定できません。

現地滞在中は最新情報を入手し、思わぬ事態に巻き込まれる可能性を念頭に、群衆の集結地点には近づかないことをおススメします。

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