イラク首都空港付近でのロケット砲による民間人死亡

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2020年9月28日、イラク首都バグダッドの空港付近の民家にロケット弾が着弾し、イラク人一家5名が死亡、2名が負傷しました。9月6日にはバグダッド空港の敷地内にロケット砲が着弾し、駐車中の民間人車両が損壊する事案も発生しています。

 

イラクではこの一か月程度の間で約40回のロケット砲による攻撃が実行されており、これは昨年10月~本年7月までの約9か月間で確認されたロケット砲による攻撃回数と同等です。特にアメリカ大使館やアメリカ軍関係を標的としているとみられるロケット砲の発射が増加していると言われており、事態を懸念した米国政府は先週「イラク政府による治安改善の努力が見られないのであればバグダッドのアメリカ大使館を撤退させる」とイラク政府に伝達したと報じられています。

 

イラクでは本年1月3日イランの軍幹部ソレイマニ将軍の車列をバグダッド周辺で米軍が攻撃し暗殺して以降、特にシーア派武装勢力による反米攻撃が活発化しています。一連の攻撃は米政府が大使館撤退可能性に言及した後さらに活発化しているようにも見受けられます。上記ロケット砲による攻撃の他にも27日には南部ジーカール県で米軍の輸送車列を狙ったとみられる爆弾攻撃が発生しています。

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