2023年1月27日エルサルム市内のユダヤ教宗教施設で銃撃事案が発生し7名が死亡、3名が負傷しました。犯人はパレスチナ系住民であり、事件後イスラエル治安当局によって射殺されています。
事件当時宗教施設ではユダヤ教の安息日の始まりの礼拝が行われており、大勢のユダヤ教徒が集まっていました。礼拝を標的とした事案ということもあり、類似の銃撃事案としては死者が最も多い事案となっています。
犯人は東エルサレムに住むパレスチナ系住民と発表されています。本銃撃事案を受けてパレスチナ武装勢力は死亡した犯人を称賛するメッセージが発表されています。
26日イスラエル治安部隊によるジェニン難民キャンプでの武装グループ掃討作戦中パレスチナ側に死傷者が発生したことをきっかけにイスラエルとパレスチナ間で緊張感が高まっています。27日にはガザ地区からイスラエルに向け複数のロケット弾が発射された他、イスラエル軍はガザ地区のパレスチナ武装グループハマスの拠点を標的として攻撃を実施しています。
こうした一連の経緯は本銃撃事案と直接の関係があるか不明ではあるものの、パレスチナとイスラエル間で非難・暴力の応酬が起こりやすい地合いであることは注意が必要です。