アルゼンチンでのデング熱患者急増

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2023年に入り、アルゼンチン首都ブエノスアイレスや北部サンタフェでデング熱患者が急増しています。本年の患者数は昨年同期比の約150倍となっており、保健当局は蚊に刺されないよう注意を呼び掛けています。

 

デング熱は熱帯地域で蚊によって媒介される感染症であり、アルゼンチンでは北部を中心に夏(10月~5月頃)に流行することがあります。一般的には致死率が高いわけではありませんが、出血熱症状を呈した場合には命の危険が生じます。対症療法以外の治療方法はなく、ウイルスを媒介する蚊に刺されないことが最大の予防策となっています。

 

アルゼンチンでのこの数年のデング熱感染者数は2022年が約800件、2021年に約4,000件に対し、大流行した2020年には約60,000件の感染報告がありました。今年は過去最悪だった2020年と同じかそれ以上に感染拡大が激しい状況が報告されています。特にアルゼンチン北側に位置するサンタフェ州、トゥクマン州に滞在する場合は注意が必要です。

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