2月下旬、サンパウロ市内中心部で日本人が二週続けて強盗被害遭った旨現地日本国総領事館が発表しました。いずれも夜間車両で移動中に被害に遭っており、信号待ちの間に窓ガラスを割られスマートフォンや現金を強奪されています。現地総領事館から改めて強盗に対する注意喚起がなされています。
一件目は2月18日午後7時40分ごろ自家用車を運転する男性が信号待ちの間に助手席側から窓ガラスを割られ、車内中央でカーナビ替わりに使用していたスマートフォンを強奪されました。二件目は配車アプリを利用して助手席後ろに乗っていた際、後部座席の窓を割られてスマートフォンや現金等を強奪されています。配車アプリの運転手もグルだった可能性が想定されています。
こうした事態を踏まえ、現地日本国総領事館は以下の注意喚起を日本人向けに行っています。
(1)車両での移動中は、車内であっても油断せずに携帯電話・スマートフォンの使用を控えてください。使用する場合はエリアや周りの状況を確認し、使用は必要最小限にとどめてください。特に夜間は、仮に遮光フィルムを貼っていたとしても携帯電話の光が外部に漏れて視認されやすく、停車中は狙われやすいことから、細心の注意を払う必要があります。
(2)可能であれば、特に夜間の空港移動の際は、信頼できる旅行会社等による配車・送迎サービスを利用することをお勧めします。
(3)仮に事件に巻き込まれた場合には、命を守ることを最優先に考え、抵抗しないことが大切です。素直に犯人の要求に従い、逃走・抵抗またはそれと誤解されるような動きはしないようにしてください。
(4)賊に手渡すための財布やある程度の現金を準備しておいたり、パスポートやカード類等の貴重品を車内の足下やトランク内に隠し置くのも一つの方法です。