2025年6月27日ブラジル中東部サンパウロ市内の薬局駐車場に立っていた日本人が背後から近づいた3人組に持っていたスマートフォンを強奪されました。被害者に身体的な怪我はありませんでしたが、典型的なひったくりの手口と言えます
現地日本国総領事館によれば、本事案は6月27日現地午後6時前に発生しました。遅い時間とは言えないタイミングで駐車場にてスマホの地図アプリで次の目的地を確認していたところ、背後から現れた犯人グループにスマホを奪われた事例です。被害者は抵抗せず、また犯人を追いかけることもしなかったため、身体的には被害はありませんでした。
海外の一部国・地域では屋外でスマートフォンを使用すると、手に持っているスマートフォンそのものが窃盗犯の標的となりえます。特に周辺の事情がよくわかっていない場合、地図アプリ等は屋内あるいはドア・窓を閉じた車内で使用するようにし、他の人が強奪できる状態での使用は推奨されません。特に「歩きスマホ」は周囲への警戒を自ら遮断してしまう危険な行為であり、不案内な海外旅行先では絶対に避けるべき行為の一つです。
また、万が一スリ・ひったくりに遭った場合には強盗事件と同様に相手が武器を持っている可能性、複数名での犯行の可能性を想定し不用意に抵抗・追跡をしないことが被害を拡大させないための工夫です。