ブラジル リオデジャネイロ北部犯罪組織掃討作戦

この記事のURLをコピーする

2025年10月28日ブラジル南東部リオデジャネイロ市北部で州警察による大規模な掃討作戦が実施されました。治安案勢に向けたこの作戦で少なくとも64名が死亡、81名が逮捕されたとされています

この掃討作戦はリオデジャネイロ市における一度の治安安定化オペレーションとしては過去最大級の者であり、同市北部のファベーラと呼ばれる地区2か所で麻薬密売組織「Comando Vermelho(赤の司令部)」の拠点制圧と指導者の逮捕を目的として実施されました。約2,500名の警察官が動員され複数の銃撃戦がが発生した他、ドローンによる爆発物の使用も確認されており、事実上軍事衝突に近い事態が発生した模様です。麻薬密売組織側は周辺地域の路上にバリケードを設置して対抗するなど、衝突が大規模になっており、周辺住民や通行車両への流れ弾被害の危険性が指摘されていました。

加えて、一般市民の安全確保を目的として主要幹線道路での交通規制が行われたことから、交通渋滞が発生しており現地当局は通行の際の注意を呼びかけています。報道によると、犯罪組織が警察の注意をそらす目的で市街地での強盗や襲撃を計画しているとの情報もあり、リオ市内全域での警戒が強まっています

在リオデジャネイロ日本国総領事館からは、周辺滞在中の日本人に対し、現地の最新治安情報の入手と、該当地域への不要不急の立ち入りを控えるよう注意喚起がなされています。特に銃撃戦が発生している地域では、流れ弾による被害の可能性があるため、車両での通行時も十分な警戒が必要です。

海外安全メールマガジン登録