2025年2月18日、コロンビア北西部チョコ県で国民解放軍(ELN)を名乗る武装勢力が3日間の「武力攻勢」を宣言しています。周辺地域での住民の外出・移動を一方的に禁じる旨発表しており、現地への立ち入りは極めて危険な状況です。
2月上旬からコロンビア北西部チョコ県ではELNと犯罪組織クランデル・ゴルフォ(湾岸カルテル)間の勢力争いが激化しています。周辺地域での公共交通機関の停止、物流の停滞及びそれに伴う日常生活への影響が深刻化しています。銃火器を用いた衝突が少なくとも9回発生している上、ELNは18~21日までの3日間、「武力攻勢」を実施しその間外出している人間は民間人であるか否かに関わらず攻撃する可能性があると警告しています。
現地米国大使館もELNによる武力攻勢宣言を受け、滞在中の米国人に注意喚起を行っています。なお、米国はELNを指定外国テロ組織の一つとして指定しています。
在コロンビア日本国大使館も滞在中の日本人に対し、チョコ県への立ち入りを控えるよう呼びかけています。ただし危険情報の引き上げまでは行われておらず、現状チョコ県は「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」が設定されています。